グラレコ

グラレコとは|超初心者が1年半、ひたすら描き続けてみた

はじめに

こんにちは!グラフィックレコーダーのあかりんです。
普段はIT企業で働きながら、お休みの日はグラフィックレコーディング(以下グラレコ)をしております。グラレコを本格的に始めてから、ちょうど1年半が経ちました。

大学の授業、ゲスト講師のお話、イベント、個人の夢や人生。グラフィッカーとして様々な「ストーリーや場」を絵にしてきました。文字だけでは残せない、その場の想いや温度を残したい。絵が苦手でコンプレックスだった私が、それでも描きたい、残したい、と心動かされ続けた「グラレコ」とは、何なのか。
この記事では、改めて、これまでを振り返り整理していきたいと思います。

グラレコとの出会い|頭の中を描くということ

  • 面接やグループワークで、ニュアンスが伝わっている気がしない。
  • 難しい言葉を使って説明できる人が論理的なのだと思ってしまう。
  • 色や手触り感だって立派な表現方法なはずのに、なんだか伝えづらい。

議論や対話の場において、このような気持ちになるのは私だけではないはずです。そんな時に役立つのが、グラフィックレコーディングこと「グラレコ」です。グラレコとは、対話や講演の内容を文字や絵、記号を使って記録する方法の1つです。

ミーティングや講演の内容を、文字とイラストを使って記録する方法のこと。参加者がリアルタイムで記録を共有できるよう、大きなホワイトボードや模造紙に描かれるスタイルが一般的。セッションが終わったあとも写真を撮って内容を残すことができる。話の内容を俯瞰的、そして直観的にとらえることができ、議論の活発化に繋がるとしてビジネスの場で重宝されている。

https://ideasforgood.jp/glossary/graphic-recording/

私がグラレコに出会ったのは就活真っ只中のこと。たまたま大学の教室に貼り出されていた山田夏子さんの絵を見て衝撃を受けました。文字以外での表現方法を初めて知ったと同時に「私の頭の中、この絵だ…。こうやって伝えたい。表現できたらいいな。」と強く思いました。大学の教授に、山田夏子さんに会わせてください!とお願いしたのがはじまりです。

ちなみに、このように絵や図を使って場を残したり活性化する手段には、大きく2種類あり、グラレコ(グラフィックレコーディング)とグラファシ(グラフィックファシリテーション)があります。今回の記事ではあえて区別せず「絵で場を残すもの」としてグラレコについて書いていこうと思います。

グラレコは、その目的に応じて、壁に貼った模造紙やホワイトボードに描くこともあれば、iPadを使ったり、A4サイズのノートに描いたりと様々。右も左も分からなかった私は、まず、いつものメモに少し絵を加えてみることから始めてみました。

グラレコの目的や特徴について気になる方はグラレコ意味ない?目的別に見るグラレコの特徴とメリットをご参照ください!

描き始めたら褒められた

超初心者。何も分からず自己満足で描いてみた。

グラレコを行う上で大切なことは、たくさんあります。その中でも特に大切なのは、大事なポイントを抽象化、構造化しながら整理していくことです。一言一句漏らさず絵にするのではなく、話の要点をまとめながら、一連の流れがスムーズにつながるように紙に整理していくイメージです。

ですが、はじめからそのように描くことはできません。まずは、少しづつ。いつもは文章でダラダラ書くところを箇条書きにしてみたり、メモを内容のまとまりごとに線でくくってみたりすることからはじめました。
箇条書きで文字を減らして、まとまりごとに線で囲う。空いた隙間に少しだけアイコンを加える。少しづつ、少しづつ、文字を減らして絵を増やしていきました。

週に1,2回、メモを取るときに意識しただけですが、1ヶ月後には隣の席に座った人から褒められるようになりました。

ここで大切なのは、絵の上手さを褒められたのではなく、絵でメモをとっていること自体に興味を持ってもらえたということです。話を聞いてメモをとる。ただ文字だけで残しても見返す気にはなりません。情報を、自分にわかりやすいスタイルで整理していくと、何度も見返したくなるオリジナルなメモの完成です。
情報を文字だけではなく、記号や絵、線を使って整理する。それが対話を生み出し、場の温度を高くする。グラレコの大きな役割の1つだと思います。

グラレコを始めてすぐに、グラレコをきっかけとした対話が生まれた経験や褒められた経験は、やる気につながりました。そして何よりも、グラレコの必要性に気づくきっかけになりました。自分のメモを少し変えてみる!くらいの気持ちで始めたグラレコですが、他の人とのつながりに発展したことや、褒められたことはとても嬉しい経験になりました。

描き方にはパターンがある

超初心者のわたしが、ほぼ独学で学んできたグラレコ。その中でも、個人的に最低限押さえておくと良さそうなパターンを編み出しました。はじめの一歩を踏み出す上で、お役立ちしそうなものをいくつかご紹介します。

1.表情は組み合わせ

眉、目、口。これらの組み合わせだけでかなりの表情が生み出せます。

2.アイコンを使う

正確さや細かさよりも、簡単に描けて伝わるものを。よく使うアイコンは覚えておくと便利です。

3.線で一括りにする

これでグッとわかりやすグラレコに近づきます。同じ内容やトピックごとに線でくくる。話のつながりを矢印や線でつなげるとよりわかりやすいものに。

https://suki2sunao2.com/graphic-recording-icons-list/

 

4.使う色は3色まで

といいつつ、たくさんの色を使ってしまいますが…。大切なのは内容なので色は3色までにすると、まとまりのあるグラレコに近づきます。また、メインの色とサブの色を使い分けると、重要度の違いがひと目でわかりやすいものになります。

このようにパターンを意識してみると、グラレコが一気に身近なものになり、描きやすくなります。もちろんその場や目的に応じて様々なパターンを使い分け、探し続けることも大切です。

私自身、はじめから本を読んだり、講座に通ったりしたわけではないので、たくさん試行錯誤しました。もちろんたくさん失敗もしました。ですが、失敗しても、それはそれ。次につながる学びの1つです。失敗したものと上手くいったものを見比べたり、様々な描き方を試してみて、自分が描きやすいパターンを見つけていくことが案外近道なのかもしれません。

また、別の人が描いているグラレコを見たり真似して描いてみることもすごく学びになりました。ただ人のグラレコを見るよりも、実際に自分が描いた後に、悩んだところを見比べるとより多くの発見が生まれます。

ここまでくると描くこと自体が楽しくなってきます。少しづつできることが積み重なっていく。昨日の自分と今日の自分の変化が、目の前の紙の上に現れる。目に見える変化は嬉しく原動力になります。また、わたしがグラレコを続けているのには、もう1つ大きな理由があります。

描き始めたら嬉しくなった|何かをGIVEできる喜び

グラレコは、描くこと自体が目的ではありません。しかし、描くだけで誰かに何かを与えられる素敵な手段でもあります。

何もない場所にグラレコは成立しません。グラレコは、その場に会話やストーリーがあって、はじめて成立するものです。それまでは、ただ聴くだけで終わっていた講演会も、描くことで講師の方や受講生の方に喜ばれるようになりました。描けば、誰かのためになる。描けば、形にできる、残すことができる。「話してくれてありがとう」という気持ちを絵として相手に渡すことができたり、シェアできたりするといった経験は、グラレコそのものの価値を感じる経験になりました。

そして何よりも、自分はこれを提供できる!と思えることが喜びにつながりました。ただありがとうを伝えるだけではなく、感謝を形で伝えられることは想像以上に嬉しいことでした。

世の中は、たくさんの対話や会話、ストーリーで溢れています。一人の人間が生きているだけでも立派な物語です。その1つ1つを少しでも絵として、グラレコとして残すことができたら、世界に少し色が増えるのではないかと思っています。

グラレコがもたらす効果とは

これまで講演会や大学の授業、やりたいことや自己分析など、様々な対話やストーリーを絵にしてきました。また、グラフィックレコーダーがいる講演会に参加者側として参加することもありました。その中で私が学んだグラレコの効果を4つに絞ってご紹介します。

1.場の温度があがる

ただの授業や講演会より、壁に模造紙がはられていたり、講演が進むと同時に絵も進んでいくと、いつもとは違う少し特別な時間に感じられます。休憩時間には、参加者が絵のまわりに集まり意見を交換することも。また、共感ポイントには、マークをつけたりシールをはったり、直接グラレコに描き込んだりと、参加者全員で場を創るきっかけにもなります。

2.分かる、が生まれる

議論が進むと、「結局、今何の話してるんだっけ?」「何でこの話になったんだっけ?」と混乱することが多々あります。グラレコは議論を追いながら時系列で描いていくので、後戻りがしやすく、話題のつながりも視覚的につかみやすいです。また、グラレコがあると、遅れてきた参加者が会話の流れをたどりやすいことや、参加者同士が同じものをイメージしているかどうかの確認が取りやすいという点も大きな効果の1つです。

3.振り返りたくなる

図やイラストがあるだけで、何度も見返したくなり、自然と振り返りにつながります。また内容の重要度が色やイラストで残っていることで、思い出しやすくなり、頭の整理がしやすくなります。何より、文章だけで残っているよりも、図やイラストがある方が、印象的で楽しい気持ちになれますね。
ただその場で終わるのではなく、振り返ることでその時間の学びや味わいが何倍にも膨らむと思います。グラレコにはそんな振り返りのきっかけとしての効果も期待できます。

4.発信したくなる

グラレコはその場、その瞬間だけではなく終わった後の時間も含めて、場を活性化させる手段です。その時間や対話、話の内容が形になることで発信しやすくなります。いや、むしろ、発信したくなります。どんなに素敵な講演や授業も、その場だけで終わってしまうのはもったいないことです。発信することで、その場にいなかった別の誰かのきっかけにつながることもあるかと思います。

私自身、グラレコを発信することで素敵な出会いがたくさんありました。自分自身での発信はもちろんですが、私のグラレコを別の方がSNSで発信してくれたことがきっかけでつながったご縁も多々あります。また、発信することで、その場で生まれた熱量を再度共有し合えるということも魅力の1つだと感じています。

まとめ|グラレコとは

以上、グラレコを通した経験や、簡単な描き方に触れてきました。
グラレコとは、対話や講演の内容を文字や絵、記号を使って記録する方法の1つ。そして、場の温度を高め、残す手段。パターンを使えば簡単にできる!

今後、【超初心者ゆる〜りグラレコ描いてみよう講座】開催予定です。
記事も引き続きアップしていこうと思います!

グラレコを通して
あなたの今に、彩りが。世界に色が増えますように。

 

ABOUT ME
あかりん
早稲田卒週末グラフィッカー。 IT企業でOLしながら、企業や地域のグラレコをしています。 チャイとインドをこよなく愛する関西ガール。
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