こんにちは!普段はIT企業でゆるい(いや結構ちゃんと働く)OL、休日はグラフィックレコーダーをしているあかり(@suki2sunao2)です。本記事では、筆者が1ヶ月間(4週間)会社を休むために準備したことを紹介していきます。安心して長期休暇を取るために、また、周囲から応援されやすい長期休暇の取り方ために、やってよかった準備をまとめました!
会社員が気持ちよく長期休暇を取るための準備
周囲から応援される有給の取り方
安心して長期休暇を取るために必要な準備
この記事では上のような内容を中心に、筆者が社会人3年目で1ヶ月(4週間)の有給を取得するために実際に準備した内容を踏まえてお伝えしていきます!
この記事のおすすめの読者
- 長期休暇をとることに抵抗や不安がある
- もっと自由に休みを取ってみたい
- 周囲から応援される有給の取り方が知りたい
はじめに
期間と日数
社会人3年目の終わり頃(3月)に4週間の有給を取得しました。次の4月から4年目になるタイミングです。3年経てば、社会人としての生活や社内のあれこれが、大体分かってくるだろうなと思ったため、3年目か4年目あたりで1ヶ月取得することを目標としていました。また、有給の日数を貯めるためにも3年くらいを見ておけばちょうど良く、余裕がありました。
目的
3年間を振り返り、今の自分を見つめ直すことを目的としました。現状に満足していようがしていまいが、一度「今ある生活」から離れることで、自身の本音や本心をまっすぐ見つめ直せると良いなと思います。また、自身を見つめ直すためには、ある程度の長期間が必要だと考えたため、1ヶ月間まとめて取得することを決めました。
準備期間
具体的な準備は3ヶ月前から行いました。ただ、3~4年目に長期休暇を取ることは入社前から決めていたため、入社当初から社内で長期休暇を取得した人がいるか、どのくらいの年次だと、どれくらいの有給日数が貯まりそうなのか等にアンテナをはっていました(笑)入社3日目くらいのランチタイムに、2,3年目の先輩が何気なく「3週間~4週間くらいなら有給で休めるよな~」と話していたことが未だに印象に残っています。
意識するだけで、情報が入ってきやすくなるので、まずは「長期休暇を取得したい!」と思うところから始めてみるのが良いかと思います!
半年前~1年前にすべきこと
半年前~1年前にやって良かったことをまとめました。準備は早いに越したことはないので、できるのであれば、早めに動けると良いですね!
宣言する
何よりも大切なことだと思います。まずは、想いを伝えることからはじめました。仕事に閉じずプライベートも含めたやりたいことを応援してくれる会社の組織風土に救われた部分が大きいです。宣言することで、同じように長期休暇を取りたいと思っている仲間を見つけやすい点も良かったです。また、社内に閉じずに友人や家族にも伝えることで、応援してくれる人や情報をくれる人を増やすことも大切です!
上司や密に関わる方には、予め懸念事項を確認しておけると良いでしょう。とにかく早めに確認することで、自分1人では検知できなかったリスクや問題を確認することができます。また、休暇を取得するのは何月がベストなのか、何月は外した方が良いのか等の確認もしやすくなります。
休暇中にしたいことを考える
せっかく長期休暇を取るので、なにか目的を持って過ごせると良いなと思います。「何もしない!」という目的もありです。何をしたいのかによっては、季節や時期を考慮して休みを取る必要が出てくるかと思います。わたしの場合は、ニュージーランドかキューバに行ってみたいと思っていたため、現地がなるべく暖かい時期が良いなと思っていました。
事前に予約や準備が必要なものにも対応できるように、何ができると楽しそうか、何がしたいか、を考えておくことはとても有効だと思います!
何がしたいかのアイデアがほしい方は【死ぬまでにやりたいことリスト】ゆるいOLが考えたバケットリスト大公開をご参照ください!
有給の残日数を把握する
何日間の有給が残っているのかを確認します。体調不良や家族の看病など、予測できない休みが発生する可能性も考慮し、余裕のある日数が残っていることを確認します。わたしは、19日間の有給を取得する予定だったため、19日の有給を取得後に10日以上の有給が残る状態(つまり30日分くらいの有給がある状態)で長期休暇を取得することを決意しました。
ご自身が「安心できる期間」が残っていることが大切かなと思います。会社によっては夏季休暇やその他の特別休暇があるところもあるかと思うので、それらも踏まえて検討できると良いですね!また、祝日の多い月に長期休暇を取得すれば、有給消化日数を減らすことができるのでおすすめです!
長期休暇を取得している先輩や同期の話を聞く
社内で長期休暇を取るために必要な手続きについて確認します。手続きに加えて、長期休暇をとった際の気持ちの変化やぶっちゃけ話を聞くことで、必要な準備や心構えを把握します。わたしは、部署内に3週間程度の休暇を取得している先輩がいたことが心強かったです。先輩がどのように休みに入り、どのように業務に戻られるのかを何となくでも見ておけることで、大丈夫そうだという安心感につながりました。
また、長期休暇(体調不良や育休を含む)を取得していた同期の話を聞いたところ「1ヶ月くらいは仕事のことが頭にあって、2ヶ月目以降から段々と仕事が頭からなくなっていく」とのコメントを複数人が言っていたため、1ヶ月程度であれば仕事に戻りやすそうだなと思えたことも心強かったです。
長期休暇を取得している先輩や周りの人を見て、苛立つことや妬ましく思うことは全くなく、純粋に素敵だな~!と思えたことも、取得の後押しになりました。業務が一時的に大変になることもありますが、やりたいことや、人生に対して前向きに行動している人が会社にいるということは、ポジティブなエネルギーを持たらすと思います。きっと周りも同じように思ってくれるはず!と信じています(笑)
3ヶ月前~半年前にすべきこと
3ヶ月前~半年前にやって良かったことをまとめました。ここからは、より具体的な準備への着手を開始することになります。
関わっている業務の半年先のスケジュールを確認する
PJT単位で動いている会社のため、PJTが大体どういう状態になるかのスケジュールを確認しました。また、定期的に発生する業務については、引き継ぎが可能なのかどうかも含めて検討を開始しました。交代で対応している業務については、事前に自分が担当することで、休暇中にお願いしやすい状態を作っておくこともポイントかなと思います。
半年先に確実に外せない予定がある場合は、休暇タイミングをずらすことも念頭において、考えうるリスクや懸念を具体的に確認していきます!
お金を用意する
早いに越したことはないですが、何円使う予定なのか、何円くらい必要なのかについての具体的な検討と準備をはじめます。半年以上前であれば、ボーナスの使い道を検討できる余地もあるため、現状の貯金と使いたいお金との相談を開始します。必要であれば、日々の生活費を見直すことも検討にいれても良いでしょう。
休暇中に必要な予約や調査を開始する
海外に行く場合は、パスポートや航空券の準備を開始します。ワクチン接種や、マイナンバーカード取得など、想定より時間がかかるものもあるため、早めに準備できると安心です。社内の調整と同じくらいの本気レベルで、やることの洗い出しや準備ができると良いなと思っています。遊びも仕事も、全力なオトナがすきです(笑)
長期休暇の取得と同様に、休暇中の過ごし方についても、早めに準備を始めることで、情報を得やすくなるのでおすすめです。私の場合は、切れているパスポートの更新手続きを余裕を持ってできたことが嬉しかったです!
1ヶ月前~3ヶ月前にすべきこと
1ヶ月前~3ヶ月前にやって良かったことをまとめました。ここからは、より具体的な準備に着手することになります。
業務の引き継ぎ調整を開始する
引き継ぎに時間がかかるものは、事前に複数回予定を入れることをオススメします。そして、自分が対応できる範囲でスケジュールを調整し、なるべく簡単な内容で引き継げる準備をしておけると良いでしょう。1回で伝わることはほぼないと腹を括り、引き継ぎのために使う時間は長めに見積もっておくことがポイントかと思います。
また、引き継ぎの準備をすることは、普段の業務を客観視しマニュアル化する機会にもなりました。情報を整理することで業務の属人化を防ぐきっかけにもなりますね!自身がプロジェクトマネジメントのポジションである業務についても、同じ状況と論点、スケジュールを把握し調整してくれる仲間を増やすことで、何とか引き継ぎきる!という意思を持って行いました。感謝です。
休暇中に対応必須の事項がないか確認する
社内全体の動きや、社会的な動きでどうしても対応が必要なことが発生する可能性はないか、を確認します。具体的には、年末調整や評価、確定申告などがあげられます。会社のPCからでないと対応できないようなことや、期限があるものについての確認をして、可能であれば事前に対応することは可能か等の相談を上司や人事に行えると良いでしょう。
休暇中に必要な準備を開始する
必要な荷物を揃えたり、航空券や宿の予約を開始します。具体的に準備を開始すると「移動手段はどうしよう?」「Wi-Fiはどうしよう?」などといった、より細かい対応事項が見えてきます。ジムやヨガスクールなど会員登録をして利用しているものは、休会やプラン変更手続きを前もって対応する必要がある場合があるので、1ヶ月以上前に手続きをすることをおすすめします。
私が通っているホットヨガは、前月の5日より前にプラン変更が必要だったため、事前に手続きできたことは、とてもよかったです!
1ヶ月前にすべきこと
いよいよ休暇取得直前期です!仕事の調整も休暇中の過ごし方への準備も、感謝の気持ちを持って取り組めると良いですね~!
スケジュールを空けておく
職場を離れる直前の1週間には、なるべく予定をいれないよう注意しましょう。(とはいえわたしは定例も含めたかなりの数のミーティングを入れてしまっていましたが…)緊急で対応事項が発生する可能性があるため、なるべくスケジュールに余裕を持たせておくことが大切です。場合によっては、資料の整理も必要になるため、休暇中にはPCを絶対に触らないという意識のもと、徹底的に準備します。
また、休暇中の準備についても時間がかかるため、休日も合わせて余裕のある状態にしておくことをおすすめします!(わたしは平日の夜も土日も、ギリギリまで予定を詰め込みすぎました…)
仲間を増やす
自分と同じ情報にアクセスができ、同じ論点を把握している人を増やすことを意識しました。完全に自分と同じ情報量を把握している人を作るのではなく、複数人と脳を共有するイメージで引き継ぎと共有を行います。自分しか把握していない事項はないか?を常に意識して過ごすことがポイントです!
長期休暇を取得する、しないに限らず、1人だけで判断しなくて済むような状況を作っておくことは大切だなと思います。状況を共有する中で、新たに見えた課題や論点もあったため、情報の共有は、複数人で仕事を進める上で大切なことだなと改めて学びました。1人で100%の正解にたどり着くよりも、複数の観点をあわせて100%の正解に近づく方が、確実だなと感じます。社会人すごい。
休暇中の準備を進める
3ヶ月前あたりから準備を開始することで、普段は見落としがちな準備に対応できたことも良かったです。直前にやって良かった見落としやすい準備事項は以下です!休暇中に、どのような過ごし方をするのかにもよりますが、何かの参考になればと思います。
- 図書館に本を返却する
- 海外サイトから必要なものを購入(到着まで時間がかかる)
- 実家から必要なものを送ってもらう
- 電気や水道を止める
- 冷蔵庫の中身の整理
- 100均で便利グッズの購入
毎日すべきこと
最後に、毎日すべきだと思うことについて紹介します。千里の道も一歩から。何事も、毎日の積み重ねを大切にしたいなと思います。
体調管理
無駄に有給を使わないようにするためにも、大切にしたいです。また、安定的なパフォーマンスを発揮することと信頼を得る上で、心身ともに健康であることはとても重要だなと感じます。脳や体を使って仕事をするので、それらのメンテナンスに力を入れることは、仕事のパフォーマンスを向上させる上で必須の事項だと思います。一般的な社員研修では論理的な思考や、プロジェクトの進め方などを学ぶことが多いかと思いますが、1番学ぶべきは体調管理だと思っているくらい働く上で大切にしたいことです。
感謝の気持ちを持ち伝える
長期休暇を取る、取らないに関係なく、日頃から感謝の気持ちを伝えたいです。1人でできることは限られているため、お互いに感謝しながら業務を進めることができるのは、とても理想的な状態だなと思います。社内の人同士はもちろんですが、業務上関わる他の会社の方にも、ありがとうの気持ちを持って働きたいです。休む前だけ急に感謝されてもな、という気持ちにならないように、日頃から伝えることを意識しましょう。
やりたいことを素直に伝える
変に嘘をついて休むよりも、堂々とやりたいことを伝えることが大切だと思いました。前向きに真剣に考えて「やりたい」と思っている人のことは、自然と応援したくなるものだと思います。また、お互いが素直にやりたいことや苦手なことを伝え合える関係性を築いていくことも大切です。
私の場合は、部署の組織づくりにも関わることで、みんながやりたいことを共有しあえるような施策やイベントの企画も実施しました。もちろん、会社や部署の規模、文化によってできること、できないことがあると思います。その上で、できる範囲のことから行動に移すこと、自分から動いてみることを大切にしたいです。
休む人のフォローは快く
体調不良はもちろん、旅行等で休む方のフォローは快く行いましょう。「体調万全になるまで、ゆっくり休んでください!」「旅行楽しんできてください!」「お土産話待ってます〜!」という気持ちで送り出してフォローしましょう。一緒に働く人が、楽しく健康的であることは自分自身にとっても良い影響を与えてくれるはずです。休む人に対してポジティブである社内文化に恵まれましたが、自分自身もその文化を作る一員として行動したいなと思います!
会社以外でも稼げる手段を検討する
すぐにフリーランスを目指すというわけではないですが、会社という枠組みを超えて働ける手段の検討や準備をしておくことは価値があると思います。私の場合は、ブログ、グラレコ、ヨガインストラクターを小さく始めました。今は収入という観点だとまだまだですが、今後、中長期間、会社を離れても問題ないような状態を作りたいため、引き続き稼げる手段の幅は広げていきたいなと思っています!旅行資金を貯めやすくなることもメリットの1つですね〜!
まとめ
ここまで、1ヶ月有給を取るために準備したことを期間別にまとめてきました。周囲から応援されやすい長期休暇の取り方とは?という観点から、社内の調整や休暇期間中の準備事項をご紹介しました。
関わっている業務のスケジュールや引き継ぎの調整など、早めに相談することで周囲も準備しやすい状態にするのがポイントかと思います。普段の土日とは違い、休暇中に必要な予約や調査に時間が使えるのもメリットですね。感謝の気持ちを持ちつつ、仲間を増やしながら、素敵な働き方、休み方ができる方が増えると良いなと思います。まずは、休暇中にしたいことを考え、宣言することから始めてみてはいかがでしょうか?