こんにちは!普段はIT企業でゆるい(いや結構ちゃんと働く)OL、休日はグラフィックレコーダーをしているあかりん(@suki2sunao2)です。本記事では、グラレコの依頼方法についてご紹介していきます。グラレコを依頼するときに気になる料金や準備事項、注意すべき事項などをまとめました。本記事が、満足度の高いグラレコの依頼につながればと思います!
グラレコの依頼方法が知りたい!
グラフィッカーは何を基準に選ぶと良いの?
グラレコお願いしたいけど、相場が分からない…
この記事では上のような内容を中心に、個人、企業、団体、大学などの様々な場所や人に向けてグラレコをしてきた経験を踏まえてお伝えします!
この記事のおすすめの読者
- グラレコを依頼するのがはじめてだ
- せっかくなら、満足できるグラレコをつくってほしい
- 今後、グラレコのお仕事を受けていきたい
グラレコを依頼する際に必要なこと
はじめに、グラレコを依頼するにあたって整理するべき情報についてご紹介します。情報を整理することで、何のためにグラレコが欲しいのかが明確になり、より満足度の高いグラレコを依頼することができますよ。
基本的な情報
グラレコを依頼したい場面について、5W2Hにそった情報の整理を行います。その上で、グラレコならではの、アウトプットイメージやSNSでの利用についても確認していきます。
When:いつ
グラレコをしてほしい日時、時間を確認します。1時間のイベントをグラレコしてほしいのか、1日のイベントをグラレコしてほしいのか、など合計時間もあわせて確認します。また、イベント終了後、いつまでに完成が必要かについても確認しましょう。イベントが終わったらすぐ使いたいものなのか、数日後の完成で問題ないのか等を確認しておくことで、依頼者とグラフィッカーの双方が納得の行く状態になるかと思います。
Where/How:どこで/どのように
グラレコをどこで行うのかについて確認します。zoomなどで行われるオンラインのイベントなのか、実際に集まって行う対面のイベントなのかについては重要な確認ポイントです。また、対面で行うイベントの場合は、グラレコをするスペースはどのような場所か、登壇者や投影される資料との距離はどうか等も確認できると良いでしょう。
Who:だれが
グラレコをするイベントの参加者や登壇者、また誰に向けたグラレコを作成するのかについて確認します。参加者や登壇者の人数や、誰の話をグラレコしたいのかの確認も必要です。登壇者が話す内容のみで良いのか、参加者からの質問や感想も反映させたいのかなども確認できると安心です。
What:何を
グラレコしてほしい内容について確認します。イベントすべてをグラレコしてほしいのかや、必ず描いてほしいもの、重点的に描いてほしいもの等についても確認しておきます。また、イベントの内容によっては専門的な知識を要する場合もあるため、事前に資料の確認が必要かどうかも含めて何を描いてほしいのか洗い出しておけると良いでしょう。
Why:なぜ
グラレコを作成してほしい目的を確認します。ここが1番大切です。何のためのグラレコなのかは、グラレコの作成方法だけではなく、完成後の発信方法やグラフィッカーの選定基準に大きく影響を与えます。
グラレコの目的と特徴については、グラレコ意味ない?目的別に見るグラレコの特徴とメリットでまとめています!
How much:金額
グラレコにかけられる予算を確認します。相場については「グラレコの料金」パートでも触れますが、まずは、何円までならグラレコに使えるかを検討しましょう。金額でお支払いする代わりにイベントへの参加費を無料にすることや、後日、サイトやSNS上でグラフィッカー自身の紹介をするなど、双方にとって良い条件を相談して決めていくのも良いですね。
アウトプットイメージ
主に以下の情報が整理されていると、より満足度の高いグラレコになるはずです!他にもグラフィッカーに確認しながら、不足している情報を整理していけると良いですね。テーマカラーはグラレコの印象を大きく左右するので、重要なチェックポイントです!
- イベントのテーマカラー
- 必ず載せてほしい登壇者の顔
- イベント名
- イベントや団体のロゴ
- グラレコのサイズと媒体(模造紙?デジタル?)
SNSでの利用について
イベント主催者、登壇者、参加者、グラフィッカーなど関係者への確認が必要です。また、SNSで拡散する場合は、個人名の記載があってもOKか、描かないで欲しい内容が記載されていないか、描かれた内容に誤解がないか等を確認しましょう。拡散する場合にタグ付けしたい人やハッシュタグについても確認できると良いですね。
オンラインの場合
オンラインでグラレコを依頼する場合に注意すべき点や準備事項についてお伝えします。近年、オンラインでの講座やイベントが増えているため、差別化を図り、よりわかりやすいアウトプットとして残すという意味でもグラレコを依頼する価値が高まっていると思います。
作成前の確認ポイント
特に以下の点に注意できると、依頼者とグラフィッカーが安心して当日を臨めます!
入室時間とデバイスの数
イベントの開始時刻より少し前にzoom等の部屋にはいっておけると安心です。また、グラフィッカーによっては、iPadとPCの2つのデバイスから、オンラインで参加する方もいるため、参加人数に制限がある場合やメールアドレスで参加者を絞っている場合等は注意が必要です。
完成したグラレコの画面共有
特に、画面共有ができる権限が全員に付与されていない場合は、グラフィッカーは完成した絵を誰に渡すと良いのかを確認しておくことをオススメします。画面を共有しながらリアルタイムでグラレコを作成することは可能かについても合わせて確認できると良いでしょう。
登壇者の顔が映るかどうか
オンラインイベントの場合、登壇者が別の資料を画面共有しながら話すと、登壇者本人の画像が小さくなってしまう場合があります。グラレコに顔も載せたい場合は、事前に顔写真を共有しておく工夫があると安心です。
作成中のポイント
グラフィッカーはグラレコを描きながら話を聴くことになります。そのため、登壇者の話に対するリアクションが大きく取れないことや、下を向いていることが多いように見えてしまいます。グラフィッカーは名前に「グラレコ」の文字を入れたり、イベントの最初に紹介したりすることで、登壇者も参加者も安心して見守れる環境を作れると良いでしょう。
参加者や登壇者の電波の状況によって、イベントそのものが一時的に止まってしまうことがよくあります。グラフィッカーにとっては、グラレコをすすめる絶好のチャンスですので、「時間を与えてあげた」くらいの気持ちでゆったり構えられると良いなと思います。笑
作成後のポイント
イベントの終了時に、グラレコを画面共有することで、参加者から感想を募ったり、振り返りやまとめに使うことができます。グラレコが完成していなくても、その時点で完成している状態で共有できると良いなと思います。グラフィッカーから、客観的に見てどの辺りの内容が盛り上がっていたのかや、チャットでの印象的なコメントなどについて感想を話してもらうのも良いですね。
対面の場合
作成前の確認ポイント
グラレコをする場所の確認が重要です。模造紙に描く場合は、模造紙を事前に数枚重ねて貼っておくと、作成中に新しい紙を貼り直す必要がないためスムーズです。また、登壇者が見える位置にいるか、参加者からグラレコが見える位置にあるか、といった確認も必要です。iPadで作成する場合は、充電ができる距離にあるかどうかの確認もできると良いでしょう。
作成中のポイント
グラレコを実況中継的に見えるようにしたい場合は、イベントの開始時点でアナウンスしておけると良いでしょう。イベントの話を聴きながら、作成されていくグラレコを見ることができるため、イベントの面白みが増しますよ。グラフィッカーは、ペンを持ち替えたり紙を剥がしたりする作業の音が大きくなりすぎないように注意しましょう。
作成後のポイント
完成したグラレコの周りに集まり、感想を述べ合ったり、気になる箇所に印をつけたりすることをおすすめします。グラレコの目的の1つとして「場の活性化」を置く場合、完成したものをただ眺めるのではなく、グラレコの周りに集まり、対話がうまれやすいような場の設計ができると良いでしょう。
グラレコの料金
気になるグラレコの料金についてお伝えします。まだまだ相場が確定していない領域であることも踏まえると、今後も相場は変わっていく可能性が十分あるなと思っています。
スキルマーケットの相場
スキルマーケット別に「グラレコ」と検索した場合の結果です。
ココナラの場合:大体5,000円~30,000円。個人のサービスとして自己紹介やオンライン講座をグラレコするものが多い印象。グラレコのレベルと絵やスタイルが様々なイメージ。
CrowdWorksの場合:5,000円~10,000円。SNSや図解などの依頼が多い印象。グラレコ初心者でもお願いしたい、といった案件もある。
Lancersの場合:10,000円~30,000円。広告やサムネイルなど、企業案件が多い印象。一定のクオリティが求められそうなイメージで、グラレコの絵+動画作成も合わせて10万円以上の依頼もある。
個人の相場
一方、プロでグラレコをされている方はご自身のブログやサイトから依頼を受け付けているケースが多く30,000円~50,000円程度の相場感かなと思います。グラレコに正解や不正解がある、というよりは、目的に対して適したグラレコが作成されるか否かが重要なポイントです。そのため、金額が高ければ高いほど「良い」とは限らないと思います。目的にあったグラレコが依頼できるよう、イメージにあうグラフィッカーを探すことが重要です!
グラレコを依頼する際の流れ
グラレコの依頼~作成~格納までの流れについてご紹介します。
グラレコのイメージを膨らます
何をグラレコしてほしいのか、またどのようなグラレコが理想で、どのようなグラレコは避けたいのかを確認します。SNS等でグラレコを検索し、好みのグラレコと好みではないグラレコの両方を探すことをおすすめします。グラレコと一言で言っても、文字が多いもの、授業のノートにイラストを加えたようなもの、PCで作成したかのような綺麗なアウトプットのもの、内容は伝わりづらいが雰囲気が伝わってくるもの、など様々です。理想のグラレコイメージと避けたいグラレコのイメージを膨らませることが、満足度の高いグラレコへの一歩です!
依頼者を探す
どのようなグラレコを作成してほしいかが決まったら、グラフィッカーを選びます。SNSやスキルシェアサービスを利用し「グラレコ」と検索するのが簡単です。一方で、赤の他人に依頼するのは怖いという方もいらっしゃるかと思うので、グラフィッカーのホームページやSNSを確認してみるのも良いかなと思います。
依頼者と連絡をとる
依頼したい方が決まったら、依頼者と連絡をとりましょう。その際には、本記事の「グラレコを依頼する際に必要なこと」パートでご紹介している内容をお伝えできると良いでしょう。また、作成したグラレコを確認した後、誤字脱字等の手直しが発生する可能性があることを伝えておけると安心です。SNSで発信したい場合は、グラフィッカーが発信しても良いのか、参加者にグラレコを渡しても良いか等の確認もしておきましょう!
1つのイベントに対して、複数人のグラフィッカーに依頼する場合は、グラフィッカー同士でも連絡が取り合える環境を用意できると良いでしょう。利用する色やレイアウトなどを揃えることで、個性はありつつも統一感のあるグラレコを作成することができますよ。
グラレコを作成してもらう
グラフィッカーにグラレコを作成してもらいます。イベントの運営側は、運営に集中できるように、またグラフィッカーはグラレコそのものに集中できるように、事前に打ち合わせをしっかりおこなっておくことが大切です!
完成したグラレコを確認する
完成したグラレコの誤字脱字や、内容を確認します。登壇者の方にも描いてある内容に違和感がないか、修正すべき点はないかを確認します。修正したい点や追加したい点がある場合は、グラフィッカーに依頼します。小さい修正はすぐにしやすいですが、新しいものを追加したり大きく削ったりする作業は時間がかかってしまうケースが多いため、注意が必要です。具体的にどういう点をどう修正して欲しいのかについて、グラフィッカーにお伝えできると良いでしょう。
グラレコを共有する
SNSでの利用に問題がない場合や、参加者への共有に問題がない場合は、完成したグラレコを共有しましょう。イベントの振り返りや思い出になるだけではなく、空気感が伝わったり、認知度を上げるきっかけになったりもします。また、完成したグラレコだけでなく、作成中のグラレコを随時発信していくのも臨場感があって楽しいですよ。
謝礼を払う
謝礼を払うタイミングについては、グラフィッカーとも要相談です。わたしの場合は、納得したアウトプットをお渡ししてからお支払いいただきたいという思いもあり、完成し格納した後にお支払いいただくことが多いです。
まとめ
ここまで、グラレコを依頼するときに気になる料金や準備事項、注意すべき事項などをご紹介してきました。本記事にまとめた準備事項や注意事項、ポイントを抑えることで満足度の高いグラレコの依頼につながればと思います!依頼してよかったな、と思えるようなグラレコが増えますように!