こんにちは、グラフィックレコーダーのあかりんです!
会議や講演を絵や図で整理するグラレコことグラフィックレコーディング。今回のテーマは「初心者向けグラレコのコツ」です。
- そもそもコツってあるの?
- 描くとき何を意識しているの?
- ヒトやモノはどう描くの?
- どうすれば上達するの?
この記事では上のような内容を中心に、絵が苦手、デザイン経験もなかった私が半年間でグラレコで仕事ができるレベルになった経験を踏まえて、わかりやすくお伝えしていきます。
グラレコのコツは、とにかく「わかりやすく早く」を意識することです。ここでは「わかりやすく早く」描けるための3つのポイントをご紹介します。
ポイントその1「雑に早く大枠を」
どうせ描くなら、より細かく正確にリアルに近いものを描きたい!と思ってしまいがちですが、グラレコの場合は「何を表しているのか」が分かればOKです。
文字で補足もできるので「雑に早く大枠を」意識して描きましょう。線は少ない方が良いです。例えるなら、標識のマークや駅の案内にあるアイコンのようなイメージです。
ポイントその2「線で囲う」
はじめから、すべてを絵や図だけで表現する必要はありません。
文字での説明や箇条書きを使いながらまとめていくことも大切です。そこで必要なことが「線で囲う」ことです。話のまとまりごとに線で囲うことで、話のまとまりやつながり、因果関係がわかりやすく表現できます。
また囲み方を工夫することで、ポジティブな内容かネガティブな内容なのか、また重要な内容なのか補足的な内容なのかを表すことも可能です。
ポイントその3「紙を横向きにする」
学校の授業や日記など「ノートに書く」場合、紙を縦向きに使う方が多いと思います。
しかし「画用紙に絵を描いてください」と言われると横向きで描くことをイメージする方が多いと思います。また、手の動かしやすさという点においても、横向きの方がスムーズで描きやすいです。
そんなこと?と意外に思われた方もいるかもしれませんが、文字ではなく絵や図でまとめるぞ!という脳のスイッチを入れるためにもノートやipadを横向きで使うことをオススメします。
モノを描くコツ
グラレコでモノを描く上でのコツは「シンプルな絵の語彙力を増やす」です。
複雑な線がたくさんある絵ではなく、線の少ないシンプルな絵を描けるように意識すること。そして、学校といえばコレ、目標といえばコレ、ミーティングと言えばコレといった具合に「絵で描けるモノ」を増やしていくことが大切です。
ここではモノを描く上での3つのポイントをご紹介します。
ポイントその1「四角・丸・三角」で表してみる
複雑な線や入り組んだ線は分かりづらいし、描く上でも時間がかかってしまいます。
一方で、絵が苦手な人も「四角・丸・三角」なら描くハードルが下がるはず。描きたいものを「四角・丸・三角」だけで表して描いてみることを意識してみてください。
意外とほとんどのものが表現できます。上手くなくてOK。何が描いてあるか分かれりさえすれば良いのです。
ポイントその2「線は1本くっきりと」
細かい線をたくさん重ねることで正解の線を見つける方法もありますが、ハッキリとわかりやすい絵を目指すのであれば、一本線でくっきりと描くことをおすすめします。
無駄な線が少ないため、早く描けることはもちろんのこと、シンプルでわかりやすい絵に近づきます。また迷いのない自信のある絵に見えることもおすすめする理由の1つです。
ただ、線と線のつなぎ目はしっかりつなぐことに注意しましょう。中途半端で雑な印象からシンプルだけど丁寧な印象にすることができます。
ポイントその3「汎用性の高い絵を覚える」
例えば「電球マーク」は電球としてだけではなく、光、ひらめき、発見、ポイント、など様々なシーンで利用できます。
同様に「建物」は、1つなら会社、複数描けば社会、都会などといった意味も表現できます。ありとあらゆるものすべてを描けるようになるのは大変です。
しかし、よく出てくる言葉や複数の意味を表せる絵を覚えると、効率よく早く描けることにつながります。
ヒトを描くコツ
どんな講演や対話にも必ず登場するのが「ヒト」です。
ヒトの表現の幅が増えると描ける内容の幅や伝わるニュアンスも広がります。そのようなヒトを描くときのコツは「組み合わせをマスターせよ」です。
一見たくさんの表情や複雑な動きがあるように思いますが、それらのほとんどが組み合わせで表現可能です。ここではヒトを描く上で必要な組み合わせの基本について説明します。
まずは、顔の描き方。上の図を参考に描いてみてください!また「顔 簡単 イラスト」と検索して真似できそうなパーツを真似して組みあせていくこともおすすめです。
ポイントその1「目」を描こう
最も変化を生み出しやすく、表情を簡単につくりやすいパーツです。
また、左右で別のものを組みあせて使っても良いですね。
- 3つくらいを使い回せばOK
- 鼻と近づけるとかわいい
- 涙つけると違うニュアンスに
ポイントその2「口」を描こう
大きく描くとより豊かな表情になります。特に、なにかを叫んでいたり話していたりする印象を与えられる大事なパーツです。目と同様、簡単なのに大きな変化を生み出すことができる大切なパーツです。
- 微妙な形の変化でかなり変わる
- 丸・三角・四角でOK
- 描かなくてもかわいい
ポイントその3「眉」を描こう
グラレコは早く描けることが大切なので、眉はかかないという方も多いです。
しかい、意外と表情を左右し、より立体的な躍動感のあるニュアンスを込めることもできるためおすすめです。
- 顔の中でも外でもOK
- サイズを変えるのもOK
- ポイントはつける位置(顔からはみ出してもOK)
ポイントその4「パーツの位置」を工夫しよう
基本的な顔がかけたら、次はパーツの位置を工夫しましょう。上を見上げたり、ものを見たり、人と向き合ったりと様々なシーンに応用できます。ただ表情だけを描くのではなく、文脈やお話により近いグラレコには欠かせないスキルです。
- 思い切り位置をずらす
- 顔の向いている方にモノや文字があると良い
- 顔の真ん中にパーツが集まるとこどもっぽく
- 顔の外側にパーツが集まると大人っぽく
手や足を描かなくても、表情だけで感情を表すことができます。組み合わせを掴むだけで多くの表情を表せるのでお気に入りの組み合わせを見つけたり、新しい組み合わせに挑戦してみてもおもしろいですよ。
まとめ
- まずは、雑に早くでOK!紙を横向きにして、枠を線で囲うことからはじめてみよう。
- モノを描くときは、線は1本くっきりと!
- 四角・丸・三角で汎用性の高い絵を覚えることを意識しよう。
- ヒトを描くときは、組み合わせをマスターすること。
みなさまのグラレコライフが楽しいものになりますように!