グラレコにおける色の使い方は「見やすさ・分かりやすさ・印象」という点からとても重要です。しかし、単にたくさんの色を使えば良いというわけではありません。内容に応じて、適した色や組み合わせも異なるため、色選びは難しい。そこで本記事では、4年以上グラレコをしてきた筆者(@suki2sunao2)が今すぐ使える「グラレコ色の組み合わせ」をシーン別で解説します。
- 色選びのコツとポイント
- グラレコや資料で使える便利な色の組み合わせ
- シーン別!おすすめな色の組み合わせ
カラーコードも併せてご紹介するため、センスがなくても今すぐお使いいただけます!グラレコ以外にもスライドや資料、イラストを作成する際にも参考いただけるようにご紹介します。色の組み合わせを制覇して、より良いグラレコを目指しましょう!
この記事のおすすめの読者
- 今すぐ使える色の組み合わせが知りたい
- グラレコが、いつも散らかった印象になってしまう
- 色の組み合わせレパートリーを増やしたい
色の使い方は難しい?
色はグラレコの印象を大きく左右します。色が少なすぎると簡素すぎる印象に、多すぎると散らかった印象になってしまいます。ここでは、色の使い方について、あるあるの失敗例をご紹介します。
同じ組み合わせばかりになる
いつも決まった色ばかりを使ってしまい、どんな内容のグラレコでも同じような印象になってしまうことはありませんか?せっかくなら、グラレコする内容に応じた適切な配色ができると良いですよね。本当は、様々な配色を試したいけれど、良い組み合わせが思いつかない!といった色の悩みを抱える方は多いのではないでしょうか?
ごちゃごちゃしてしまう
「張り切ってたくさんの色を使ってみたら、見づらくなってしまった」「結局何が大切なのか分からないグラレコになった」「統一感がないグラレコになった」といった経験がある方は少なくないと思います。色を使うことで、華やかな印象を与えられる一方で、使い方を間違えると、逆効果になってしまうため、注意が必要です。
作りたい印象と違う仕上がりになる
「本当はかっこいい印象にしたかったのに、可愛らしい印象になってしまった」「柔らかい印象を与えたかったのに真面目な印象になってしまった」といった経験はありませんか?色が与える印象はとても大きいため、使い方を間違えると、意図しない印象を与えてしまいます。上手な配色で、作りたい印象通りのグラレコを作ることを目指しましょう!
グラレコの失敗談については本当は教えたくない!失敗例と解決方法|グラレコ初心者がつまずくポイントとは?にてご紹介しています!
色を上手く使えると?
配色が上手くできると得られる主なメリットについてご紹介します!
見やすい
適切な色の種類と量の配色がされているグラレコは、とにかく見やすいです!どこが重要な部分なのかや、話のまとまりをすぐに読み取ることができます。また、色がグラレコの内容そのものを邪魔しないため、描かれている内容が頭に入りやすくもなります。第一印象で「見たい!」と思える仕上がりになっているかどうかは、とても重要なポイントです。
与えたい印象を与えられる
グラレコの内容に応じて、適切な配色ができると、見る人に与えたい印象を適切に与えることができます。ビジネスやキャリアに関連する内容なのか、自然に関連する内容なのか、人柄や心に関連する内容なのか等、配色を通して与えたい印象をコントロールできると、グラレコの完成度が一気に上がりますよ!
説明が省ける
言葉ではなく色で説明することで、言葉の説明を省くことができます。重要な部分を色付けして強調することはもちろんですが、対比関係の表現や、ポジティブやネガティブといった抽象的な内容も色を通して表現できます!言葉が多いグラレコは、見づらいです。色を用いることで、なるべく言葉の説明が少なくて済むように心がけましょう!
グラレコはもちろん、スライドや資料の作成にも同じことが言えますね!配色が素敵な資料は、それだけで見たい気持ちになりますよね~!
色の選び方のコツは?
色の選び方のコツやポイントについてご紹介します!
使用する色の数は3~5つまで
色の数についてです。初心者こそ「色は少なめ」を意識できると良いでしょう。使用する色の数を減らすことで、自然とまとまった印象を与えることができますよ~!複数の色を使う場合は、メイン色、ポイント色、背景色、補助色といったように役割ごとに色を使い分けることがポイントです。
メイン色の選び方
グラレコや資料作成において、文字やイラストを描くときの色を「メイン色」と定義します。メイン色は、濃いグレー、焦げ茶色、紺色といった濃い(明度が低い)色がおすすめです。色そのものの情報が少なく、内容がしっかり伝わることを目的としましょう。黒を利用すると、背景色やポイント色とのバランスを取りづらいため、黒以外の濃い色を使うことがポイントです!
ポイント色の選び方
重要な部分や強調したい部分に用いる色を「ポイント色」と定義します。ポイント色は、メイン色に応じて相性が良いものを選びましょう。まとまった印象にしたい場合は、メイン色の明度を高くした色を、にぎやかでポップな印象にしたい場合は、メイン色の補色に近い色を使えると良いですよ。
また、企業のグラレコにおいて、コーポレートカラーが決まっている場合は、指定されている色を利用するのが良いでしょう。
背景色の選び方
グラレコや資料の背景に使う色を「背景色」と定義します。背景色は、ポイント色やメイン色を薄くした(明度を高くした)色を使うと、全体としてまとまりのある印象に仕上がります。背景に色を使わなくても良いのですが、少し色を加えることで全体の雰囲気が変わるためおすすめです。
グラレコの基本については【グラレコの基本】意味あるグラレコにするために大切なポイント7選にてご紹介しています!
今すぐ使える配色例
Googleにデフォルトで用意されている色のみを使った配色例です。元々用意されているものを組み合わせるだけなので、誰でも簡単に真似できますよ!ぜひ、お試しください。
シンプルな配色
背景を薄いグレーにすることと、メイン色とポイント色の色相が近いものを用いることがポイントです!
クールな配色
寒色を用いることで、クールで落ち着いた印象に仕上がります。ポイント色に暖色を使うことでメリハリを出すのもおすすめです。メインの色に濃いグレーを用いることでオシャレな印象にもなります。
かわいい配色
暖色を使う点がポイントです。メイン色には、濃い茶色を使うことで、柔らかい印象を与えることもできますよ!
シーン別の配色例
グラレコの内容に応じて使える、シーン別の配色をご紹介します!カラーコードもあわせて載せているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ビジネス・環境・地方
コピペ用カラーコード(左の色から順番に)
- A:#4eaad9,#9ac244,#28354f
- B:#d8dbda,#357b8c,#a4c264
- C:#dedf78,#80bcce,#a2a2
- D:#357b8c,#d4cf56,#28344f
日常・暮らし・趣味
コピペ用カラーコード(左の色から順番に)
- E:#889249,#e1919a,#7745d39
- F:#462b1d,#ece274,#a4c264
- G:#e18634,#361f0b,#f7d948
気分やシーン別に
グラレコはもちろん、シーンや気分別のイラスト作成においても色は重要な役割を果たします。おすすめの時間帯別のコーヒー豆のイラスト例をご紹介します。
コピペ用カラーコード(左の色から順番に)
- base color:#3c1d0c
- morning:#ed7c57
- daily:#f4bc4c
- break time:#04a48c
- evening:#06477d
実際に完成したイラストはこちらです!使う色を絞ることで、統一感を出せることもポイントです。
まとめ
色の使い方
いつも同じ組み合わせばかりになってしまうことや、色を使いすぎてごちゃごちゃしてしまうこと、作りたい印象と違う仕上がりになることなど、配色に関する悩みを取り上げました。一方で、配色が上手にできると、見やすくなる、与えたい印象を与えられる、無駄な説明を省くことができるといったメリットがあります。
色の選び方のコツ
初心者が簡単にできる配色のコツをご紹介してきました。特に、使用する色の数は3~5つまでにすること、メイン色・ポイント色・背景色の選び方について詳しくお伝えしました。与えたい印象や、使いたい色をベースに様々な配色にチャレンジしてみてくださいね。
今すぐ使える配色例
Googleにデフォルトで備わっている色を使って、実際に使える配色例をご紹介しました。まずはデフォルト欄にある色を組み合わせることで無難に見やすい配色ができるようになりますよ。また、与えたい印象やシーン別に応じて使える配色を、カラーコードと共にお伝えしました。グラレコはもちろん、資料やイラスト作成の際にもぜひ活かしてみてください!
みなさまのグラレコ生活が素敵な色で溢れますように~!