「頑張って」グラレコをするだけでは、失敗して心が折れます。しかし、失敗談は公開されずらく、学ぶことが難しい。そこで本記事では、初心者から半年で、グラレコの収益化に成功した筆者(@suki2sunao2)が失敗例と解決方法を通してグラレコ初心者がつまずくポイントを解説します。
グラレコで、知らなくて失敗したこと
グラレコで、無意味だったこと
グラレコで、やっておけばよかったこと
初心者から始めた筆者のリアルな体験談なので、今からグラレコを始める方が、予めつまずくポイントを理解した上でグラレコを始められますよ!よくある失敗を抑えて、より良いグラレコ生活を送りましょう!
この記事のおすすめの読者
- グラレコで稼げない
- グラレコを始めたばかりで何をしていいか分からない
- グラレコで成功するコツが知りたい
12の失敗例と解決方法
グラレコで起こりがちな、12の失敗例と解決方法を紹介します。思い当たる見出しだけ確認するのも、最初からじっくりと読むのもOKです。
失敗例は4つの項目に分けて紹介しているため、カテゴリごとに読みすすめるのもおすすめです!
グラレコ失敗談:描き方編
- 同じ形式で続けようとした
- すべての情報を入れようとした
- 調べず描こうとした
グラレコ失敗談:知らなかった編
- アプリの使い方を知らなかった
- SNSの利用許可の確認をしなかった
- 認知度が低いことを知らなかった
グラレコ失敗談:無意味だった行動編
- 紙でのグラレコにこだわりすぎた
- 時間をかけすぎた
- 安い金額で続けようとした
グラレコ失敗談:やっておけばよかった編
- グラレコを続けなかった
- 上手な人の分析をしなかった
- お客さんへのヒアリングをしなかった
グラレコ失敗談:描き方編
実際にグラレコを描く際にした失敗をご紹介します。特によくある失敗や、気づけてよかった失敗をピックアップしました!
同じ形式で続けようとした
ある程度、グラレコの型が決まってくると、毎回同じレイアウトや描き方にすることが増えてしまいました。意図的に同じレイアウトを利用するのはOKですが、グラレコの目的に応じて、適切なレイアウトや描き方は異なります。
具体的には、時系列が重要視される内容であれば、時系列がわかりやすい描き方を、情報を発散させることが目的であれば、意見や情報を発散させやすい描き方をすべきです。毎回、決まった型があると安心し、つい同じような描き方になってしまいがちですが、目的に応じた形式を使えるようにしましょう!
目的別のレイアウトについては【グラレコ】目的別レイアウトまとめ_これだけ描ければOK!グラレコレイアウトをご覧ください!
すべての情報を入れようとした
あるあるの失敗例です!グラレコする会議やイベントで話されている内容を、すべて描こうとした結果、文字が多くなってしまったり、情報量が多くなってしまったりと、分かりづらいグラレコになってしまいました。
文章で書く議事録とは異なり、ポイントや話の要点、大まかな流れが視覚的にわかりやすいのがグラレコの特徴です。聞き漏らすまいと必死になるあまり、すべての情報を描きたくなる気持ちもわかりますが、グラレコに求められていることを見失わないようにしましょう!
ポイントは、一度話の区切りまでを聞いてから描くことです。話の要点が抑えやすい上に、話の流れを整理して描きやすくなるのでおすすめです。リアルタイムでグラレコする場合は、事前に話の流れをヒアリングしておけると安心して描き進めることができますよ!
調べずに描こうとした
イラストや画像を人前で調べることに抵抗がありました。そのため、イラストがすぐに思いつかないものについて、調べずに描こうとしてしまったことがあります。当然、調べては駄目といったルールはないため、分からないものは、その場で調べながら描きましょう!
リアルタイムでグラレコする場合でも、詳しく知らないモノの話になったら、画像で検索することをおすすめします!絵の描きやすさが上がるだけでなく、話の理解度も上がります。検索する際には「○○ イラスト」のように「調べたいモノの名称+イラスト」で検索すると良いでしょう。特徴の捉え方を知ることができるため、参考になりますよ~!
グラレコ失敗談:知らなかった編
知らずに失敗してしまったことをご紹介します。知っていて損することはないので、是非ご覧いただきたい項目です!
アプリの使い方を知らなかった
iPadのグラレコをする際に、アプリの使い方を知らずに苦労しました。Procreateを利用しているのですが、知っていれば便利だったことが多々あります。とても基本的なことで、検索すればすぐに出てくるのですが「できると思わないから検索したことがない」状態でした。
使いながら慣れていくのはもちろんのこと、簡単な使い方解説を事前に見ておけると、より便利にiPadグラレコができますよ!ちなみに、筆者が知らずに後悔した機能は、主に以下の5つです!
知らなきゃ損するProcreateの便利機能
- 筆圧や手ブレ補正の設定方法
- 複数のレイヤーを使い方
- イラストのコピー方法
- 描いたイラストの色の変え方
- レイヤーごとコピーする方法
https://suki2sunao2.com/ipad_graphicrecording_application_setting/
SNSの利用許可の確認をしなかった
一度発信してしまうと、後から消すことは難しいです!SNSでの利用許可は、事前に確認しておきましょう。また、SNSでの利用が許可されている場合でも、講演者や話し手の意図とグラレコの内容がズレたまま発信してしまう危険性があります。
発信する際には、内容の確認も踏まえて、グラレコ依頼者やイベントの主催者への確認を怠らないようにしましょう!発信を上手く使えると、グラレコの依頼者にも、グラフィッカーにも良い効果があるため、しっかり確認して上手にSNSを使えると良いですね~!
認知度が低いことを知らなかった
グラレコそのものの認知度が低く、何をしているのかすぐに分かってもらえないことがありました。自己紹介や自身の活動を紹介する機会に、せっかくの活動内容が伝わらないのは勿体ないです。
グラレコの活動をしていると、周囲の人が自身の活動を通してグラレコそのものを認知してくれることが多いです。そのため、グラレコはみんなに認知されているものだと勘違いしやすくなります。まだまだ知らない人が多いことも踏まえると、グラレコとは何か?というところから、簡単に説明できる状態にしておけると良いでしょう。
グラレコ失敗談:無意味だった行動編
振り返ると無意味だったなという失敗談です!もう一度はじめからやり直すとしたら「これはしないな」と思うことをご紹介します。
紙でのグラレコにこだわりすぎた
初期投資して回収できないことが怖かったので、グラレコを始めてから1年半以上が経過するまでiPadを購入しませんでした。しかし、対応できるグラレコの種類が広いに越したことはありません。iPadでのグラレコに比べて、紙でのグラレコの方が難易度が高いため、iPadを使わないことで、練習にはなります。しかし、デジタルでのアウトプットを求められる場面が多いため、早く購入すべきだったなと思います。
iPadでのグラレコも、コツを掴むまでは時間がかかります。まずは買って練習し、駄目だったら売る!くらいの軽い気持ちではじめても良いでしょう。「グラレコで何円稼げたらiPadを購入する!」などといった売上の目標を立てるのも、モチベーションアップにつながります。
iPadの購入を迷われている方は【グラレコ講座】iPadと紙の違い徹底比較!をご覧ください!
時間をかけすぎた
1枚のグラレコに対して、2~3時間の情報をすべて盛り込もうとしてしまいました。抽象化したとしても、相当な情報量になるため、結果的に分かりづらいグラレコになってしまいます。また、2時間以上は集中力も体力も持ちづらいため、グラレコの質が下がってしまう可能性があります。
集中力が低い時に限って、細部のデザインにこだわり、時間をかけすぎてしまうこともありました。疲れている時ほど、変なところにこだわってしまい、納得のいくグラレコが作れないことが多いです。疲れたなと思ったら、休憩をして、時間をあけてから再開するよう心がけましょう!
安い金額で続けようとした
はじめて自分の力で稼いだ経験だったこともあり、サービスを過小評価しすぎる傾向にありました。その結果、労力がやりがいを上回ることがありました。もちろん、グラレコは好きでやっていますが、仕事として請け負う以上は、責任が伴います。
「何円だったら、責任を持って本気で取り組もうと思えるか?」を常に考え、価格設定していくことが大切です。相場や自身のレベルにあった価格設定はもちろんですが、自分が納得する価格、という観点も意識できると良いでしょう。
ちなみに……
お客様へのサービス提供後、何円が妥当そうかをヒアリングするのも有効です!安すぎると、お客さん側の期待値やモチベーションが下がることもあるため、安ければ良いとは限りません!
グラレコ失敗談:やっておけばよかった編
やっておけばよかった失敗談をご紹介します!今からでも遅くないので、まだやっていない方は是非やってみてください!
グラレコを続けなかった
価格設定を低くしすぎたことと、新鮮さがなくなったことが原因でグラレコを休んでいた時期がありました。続けたいが続けられない状態には、何かしらの原因があるはずです。目をそらさずに、なぜやりたくないのかに向き合うことで、自身の課題に気づけたり、本当にやりたいことに気づくことができます。
続けるよりも、やめない意識を持つことが大切です。毎週、毎月描き続けるのは大変なので、休息も必要。「もうやめた!」と思わずに「今は休んでいるのであって、やめてはいない」という感覚を持ち続けられると、再開しやすいです。
続けることで新しい仕事やお客さんに出逢うことができました。グラレコのスキルも、続けるからこそ伸びていくものです。楽しむことを大切に、続けられると最高ですね~!
上手な人の分析をしなかった
独学で学んだこともあり、上手なグラレコを見て分析する機会がほとんどありませんでした。上手だと感じるグラレコは、どういう点が良いのかを分析することで、自身のグラレコのアップデートにつなげましょう。
分析のポイントは、文字の量と大きさ、アイコンや人の描き方、抽象的な概念の表現方法です。それぞれ、どういう点に着目しながら分析できると良いかをまとめました!
文字の量と大きさ
- すぐに見て頭に入ってくる文字の大きさはどれくらいか?
- 絵と文字のバランスがどれくらいが好ましい?
- 読みやすい書体は?
アイコンや人の描き方
- よく使われているアイコンは?
- 便利そうなアイコンは?
- 身体の動きをどう表現している?
抽象的な概念の表現方
- どういう概念なら図やイラストで表現できる?
- イラストを添えるだけではなく、図解で表現できているものは?
- 使えそうな表現方法は?
目的に応じて、適切なグラレコの形は変わります。自身が目指すグラレコに近いグラレコを分析することは、とても勉強になりますよ!
お客さんへのヒアリングをしなかった
グラレコをする前段階として「何のためにグラレコしたいのか?」「何に使いたいのか?」「誰に見せたいのか?」など、グラレコの目的に関するヒアリングを重視していませんでした。また、グラレコを提供するところまでをゴールと捉えてしまい、感想やアドバイスのヒアリングをしていませんでした。
グラレコは目的に応じて、理想の形が大きく異なります。お客さんと一緒に作っていくという意味でも、相手の要望をしっかりヒアリングすることから始めることが肝心です。丁寧にヒアリングするようになってからは、より満足度の高いグラレコを作ることができるようになりました。目的に応じて、グラレコに載せるべき内容や抽象度も異なるため、事前のヒアリングは必須です!
また、サービス提供後にどういう点に価値を感じたのかやどんな人に勧めたいかを聴くことは、グラレコサービスの改善にもつながります。実際に体験した後に率直にアドバイスをもらうことで、よりリアルな声を聴くきっかけにもなりますよ~!
グラレコの失敗談まとめ
本記事では、初心者から始めた筆者のリアルな失敗例と解決策をご紹介してきました。
こだわりすぎずに調べること
同じレイアウトや形式で続けようとした結果、目的に応じたグラレコができないことがありました。型をつくることは大事ですが、目的に応じて柔軟に対応できるよう、他のグラフィッカーさんのグラレコも調べることをおすすめします。
すべての情報を入れようとしたことや、詳しく知らない物について調べず描こうとした失敗談もご紹介しました。「調べることで解決するものは、調べる」が鉄則です!また、どんなグラレコが分かりやすいかを調べておけば、適切な情報量を早く掴めることができますよ。
確認あるのみ!
アプリの使い方を知らなかったことや、SNSの利用許可の確認をしなかったという失敗談をご紹介しました。アプリの使い方については、知っているだけで数倍楽に早く作業ができるものが多いので、基本的な使い方は先に調べて置けると良いでしょう。
SNSの利用許可は必須です!重大なミスにつながる前に、とにかく細かく確認を重ねることを意識しましょう!
時には立ち止まることも必要
紙でのグラレコにこだわりすぎたことや、集中力が低いタイミングで時間をかけすぎた失敗談、また、安い金額で続けようとした失敗談をご紹介しました。一定期間続けると、停滞期に陥ったり、面白みを感じられなくなったりすることがあります。
一度立ち止まって、停滞している原因や気分が乗らない原因について考えることで、より良いグラレコにつながる改善案を見つけるきっかけにしましょう!何事も、分析や振り返りは大切ですね。
周囲に目を向けること
上手な人のグラレコの分析をしなかった失敗談についてご紹介しました。上手なグラフィッカーさんのグラレコをよく観察することで、自身のグラレコスキルの向上につなげていきましょう!
また、お客さんへのヒアリングも必須です。グラレコをする前と後の両方でヒアリングすることで、生の声を活かしながらより良いグラレコを目指しましょう!感謝されることも多いので、モチベーションアップにもつながりますよ。
筆者のグラレコは、ポートフォリオのグラレコページやInstagramからご確認いただけます!
みなさまのグラレコ生活が素敵なものになりますように!