「キューバ、気になってるけど、安全なの?」
「キューバに関する情報がほしい!」
「キューバに行く際に気をつけるべきことは?」
そんな悩みや不安を抱えていませんか?
本記事では、 キューバで2週間、女一人で旅した筆者(@illust.akarin)がキューバ旅行の注意点とその対策を解説します。現地での滞在経験を踏まえて、出国前にできる準備もご紹介するので、キューバが気になっている方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
- 安全に旅するための準備と注意点
- 停電に備える方法
- 実際に滞在してわかった現地での注意事項とその対策
キューバ旅行を楽しむために

日本からみて、地球のほぼ裏側に位置するキューバ。19ヶ国を旅した筆者にとって、キューバは、インドの次に難易度が高いと感じる国でした。主要言語がスペイン語だったり、社会主義国だったりと、他の国と異なる点が多いため、事前に注意事項を確認し、しっかりと準備した上で出発できると安心です。
筆者の旅概要
- 期間:2025年3月6日~2025年3月20日
- 行き先:ハバナ→バラデロ→サンタクララ→バラデロ
- 費用:50万程度
- 旅のスタイル:女一人旅。安全には課金する。移動はタクシーを利用。
- 持ち物:バックパック(45L)
数年で町の様子やWi-Fi、インフラ周りなどが大きく変化しているようです。本記事の情報も、時代の変化にともない、さらに変化していくと思われます。
事前に多用したサイト
出国前に、ホテルの検索やWi-Fi、飛行機の検索などで多用したサイトをまとめました。キューバに行ってからだと、使えない可能性もあるため、日本にいる間に要チェックです!
ホテルの予約には
キューバのホテルは、サイトによって掲載されているホテルに大きな違いがありました。そのため、複数のサイトで検索して良い場所を予約することをおすすめします。
必要なものの購入には
スマホホルダーや、折りたたみバッグなど安全と身軽さに課金しました!また、長い移動や滞在時間を楽しむためにKindleへの登録もおすすめです。
観光地の検索には
実際に申し込みはしなくとも、観光地の検索やどのようなプランがあるのかを調べる上で、旅行会社のサイトは役立ちます。
eSIMの使い方を調べるために
eSIMは、圏外になる場合もあるため注意が必要です。ただ、念の為に購入しておくことはおすすめです。筆者は圏外でしたが、現地で利用できている人はたくさんいました。はじめてeSIMを利用する場合に、事前に利用手順を確認する上では、以下のサイトが役立ちます。
準備は大丈夫?出国前の注意点

現地で焦らないためにも、できる限りの準備をしておくことをおすすめします。出国してからだと、電波が使えないこともあるため、出国前にできることは出国前にしておくことが大切です。
ビザの取得を忘れずに
オンラインでe-VISAの取得が可能です。以下のサイトにログインし、案内に従って入力することで申請できます。申請が通れば、メールに画像のようなファイルが添付されるため、そちらを印刷して持っていくと安心です。操作画面で利用できる言語が、スペイン語・英語・フランス語の3言語のため、Google翻訳を使いながら申請すると楽でした。
申請サイト:https://evisacuba.cu/en/inicio
入国前のオンライン申請

ビザとは別に「 D`VIAJEROS」へのオンライン申請が必要です。申請は、キューバ行きのフライトのチェックインの最大48時間前からできます。入力が完了するとQRコードが表示されるため、それを印刷するか、画像を保存して持っていきましょう。入国審査の際に提示を求められるため、紙で印刷しておけるとスムーズです。
申請サイト:https://www.dviajeros.mitrans.gob.cu/inicio
トランジットの落とし穴

カナダで乗り換える場合には、キューバ入国とは別に、カナダの乗り換え用ビザ(eTA)が必要です。オンラインで申請できるため、カナダでの乗り換えがある場合は、確実に対応しましょう。
申請サイト:https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta/facts-ja.html
電子渡航認証(eTA)は、カナダ入国ビザが必要でない外国籍の旅行者が空路でカナダに入国する場合に必要なものです。eTAはパスポートに電子的にリンクされ、有効期間は最長5年間ですが、パスポートの有効期限がそれ以前の場合は、パスポートの有効期限まで有効です。新しいパスポートを取得した場合は、新しいeTAを得る必要があります。
ホテルに連絡しておくと安心
可能であれば、予約サイトを経由してホテルに連絡することをおすすめします。予約サイトから直接メッセージを送れるサイトもあるため、チェックインの時間やWi-Fiの有無、空港からホテルまでの送迎についてなど、心配なことを確認しておきましょう。
特に、空港からホテルまでは、多少割高になっても、タクシーを予約することをおすすめします。キューバのタクシー運転手の多くは、英語がほとんど話せないため、スペイン語に自信がない場合は、最初だけでもホテルからの送迎を依頼できると安心です。
あれ持った?持ち物の注意点

キューバには、コンビニやスーパーなどがほとんどありませんでした。また、買えたとしても品質はあまりよくないため、軽いものであれば日本から持っていくことをおすすめします。
マスクと耳栓で快適に
空気の乾燥や汚染が原因で、喉が痛くなることがあるため、マスクがあると安心です。場所によっても異なりますが、筆者は、ハバナの市街地を散歩している時、道路でタバコを吸っている人が多く、煙で喉がやられました。また、宿泊エリアによっては、夜中でも騒がしいこともあるため、耳栓があると快適に過ごせます。
虫除けとムヒがあると楽

特に蚊が多くいるため、虫除けやムヒがあると快適です。虫除けをつけていれば、蚊に刺されることはありませんでしたが、虫除けを忘れるとすぐに刺されてしまいました。筆者はムヒを持っていくのを忘れたため、かゆい時は、水でぬらしたタオルで冷やしてしのぎました。
固形石鹸が役立つ
洗顔や手洗い時に、無添加の固形石鹸が役立ちました。ボディソープとしても利用できる上、液体ではないので比較的軽く持ち運びに便利でした。また、キューバのホテルにある石鹸の質は、あまり期待できないため、髪のケアが気になる方はシャンプーやトリートメントを持参することをおすすめします。
停電頻発?!電気周りの注意点

キューバでは、停電が頻発します(2025年3月時点)。そのため、いつ停電が起きても焦らないように可能な限りの対策と準備をしておくことがポイントです。
日常的な停電とその対策
キューバでは停電が日常的に発生します。特に中心部から離れた場所や、整備が整っていない宿では発生頻度が高く、Wi-Fiが利用できなくなったり、スマホの充電ができなくなったりします。宿の水道システムによっては、停電すると水も使えなくなることもあります。ただし、停電が1日以上続くことはありませんでした。長くて半日、早くて数分で復旧します。
いつ停電が発生しても問題ないよう、以下の対策をおすすめします。
- 充電できる間は、スマホやモバイルバッテリーを満タンにしておく
- ポータブル充電器を持参する
- オフラインマップをダウンロードしておく
会社によってはe-SIMが圏外
出国前にeSIMをダウンロードしていきましたが、キューバでは圏外で使えませんでした。Wi-Fiが利用できる宿に宿泊したため大きな問題はありませんでしたが、外でオンラインのマップを使えなかったり、Wi-Fiが止まると連絡が取れなくなったりしたため、注意が必要です。
会社によっては、つながるe-SIMもあるそうなので、有名所や大手の会社であれば、比較的安心できるかもしれません。現地でe-SIMを利用している旅行者もいました。(電波は弱いとのことでした)
Wi-Fiも、SIMも使えない状態で、どうしても緊急の連絡が取りたい場合には、ホテルのスタッフに頼んでテザリングしてもらうことができました。
なぜか使えないコンセントがある
コンセントは、主に日本と同じタイプAです。ただし、形は合っているのに、なぜか刺さらない穴がいくつかありました。ホテルや部屋によっても異なりますが、刺さらない穴もあるため、無理にプラグを押し込まず、使える場所で充電することをおすすめします。
一部アメリカ系のサイトにアクセスできない

アメリカ系のサイトが一部利用できませんでした。場所や施設によって、アクセスできたり、できなかったりしましたが、事前にできる準備をしておけると安心です。以下に、筆者が利用できたアプリとできなかったアプリをまとめました。
利用できるアプリ・サイト
- LINE
- Instagram、Facebook、X
- エクスペディア
- 【agoda】
- Netflix
利用できなかったアプリ・サイト
- Spotify
- Booking.com
ただし、VPNに接続すれば利用できました。Apple Store等から現地でVPNアプリをダウンロードするのはリスクが高いため、出国前にVPNアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。
Wi-Fiが弱い
ホテルによっては、Wi-Fiが使えても非常に弱い場合があります。LINEのテキストメッセージを送るのに10秒くらいかかり、写真は送信できないことも多々あります。また、SNSも動画の閲覧は困難なことが多く、Instagramのストーリーズは、画像のみアップできて動画はアップできないことがありました。
バラデロなどのリゾート地であれば、比較的Wi-Fiが強かったので、Netflixの動画をダウンロードすることもできましたが、他の場所では、動画を閲覧することが困難でした。
その水大丈夫?飲食に関する注意点

安全に旅行する上で、水や食べ物に気を配ることは非常に重要です。安全な水やお店選びについて、現地のキューバ人に確認した方法をご紹介します。
安全な水の見分け方
キューバの水道水は飲めません。また、お店によっては氷も安全とは言えません。お店で売られている水であっても、ペットボトルの中身が水道水に入れ替えられていることもあるため、注意が必要です。
安全な水の見分け方
- ペットボトルの蓋に日付が印字されている
- ペットボトルの蓋と本体部分に印字されている日付が一致している
売店等で探すのは困難だったため、割高ではありますがホテルで購入するのが早くて確実でした。
安くておいしい店選びのポイント
外国人観光客向けのレストランは、音楽が大音量で流れていたり、ザワザワしていたりと落ち着けない雰囲気です。また、価格も観光客価格であるため、比較的高い傾向にあります。一方、国営のレストランは、比較的静かで、内装も綺麗なうえに価格も安めです。ただし、米ドルの換金率が悪いため、ペソに換金してから利用するのがおすすめです。
騙されないで!お金に関する注意点

キューバでは、公式の換金レートと、市場での換金レートの差が大きかったり、USドルしか使えない場所があったりするため、注意が必要です。
換金するなら、空港ではなく市街地で
空港での換金は必要最低限とし、市街地やホテル、レストランで換金することをおすすめします。筆者が滞在した際は、空港だと「1USドル=120ペソ」でしたが、町中だと「1USドル=300~340ペソ」でした。換金する場所によって、使えるお金が約3倍変わるので、とにかく町中での換金を心がけましょう。
両替詐欺に合わないために
町中での換金をおすすめしますが、両替詐欺には注意が必要です。筆者と一緒に旅をしていた人は、両替詐欺に遭い、高額なレートで換金すると言われたものの、実際には低い金額で換金されてしまいました。詐欺師は手慣れており、高スピードでお金を数えるため、すぐには詐欺に気づけません。
換金する場合は、ホテルやレストランなど安全な場所で行い、相手がいる場所で、自分でもお金を数えることが必須です。
詐欺対策
- 高すぎるレートを提示されたら警戒する(平均より50~100ペソ高いと怪しい)
- 町中で声をかけられて換金するのではなく、レストランやホテルで換金する
- 両替時は必ず自分でもお金を数える
USドル必須!お金の持ち歩き方
キューバの観光地では、キューバ・ペソよりも米ドルを使うことが多かったです。また、ハバナの空港では、ペソからドルへの換金ができないため、ペソを余らせないように、必要な分のみ換金することをおすすめします。また、基本的にクレジットカードは使えないため、現金を多めに準備しておきましょう。
一人旅でも大丈夫?治安について

キューバの治安は基本的に良好です。しかし、スリやひったくり、騙しがないとは言い切れません。持ち物は肌身離さず管理し、身体の前で持つようにしましょう。夜にひとりで外に出ない、スマホを見ながら歩かないなどの基本的な注意も必要です。
アジア人は目立つ
キューバではアジア人が珍しいため、とても目立ちました。筆者は、2週間滞在して日本人に1人も出会いませんでした。アジア人も少ないため、歩いているととても視線を感じました。話しかけてくる人全員を警戒しろとは言いませんが、それでも気をつけるに越したことはありません。
夜中でもうるさい

キューバの都市部、特にハバナ旧市街では夜中まで音楽が鳴り響き、かなりうるさかったです。私が泊まった宿でも深夜まで音が聞こえました。ただ、耳栓があればそこまで気になりませんでした。にぎやかなことも、キューバならではとポジティブにとらえて、あまり気にしすぎず楽しむのが1番です。
よくある詐欺
観光案内をして、知り合いのお店に連れていき、法外な値段でものを買わせたり、換金率を騙して、低いレートで換金するなどの詐欺がよくあります。場合にもよりますが、相手から話しかけてくる人ではなく、自分から話しかける人を信頼する方が騙されるリスクが低いかと思います。
何で移動する?交通手段の注意点

キューバの公共バスは安い一方、時間が不確定でスリに注意が必要です。観光用のバスを予約すれば、比較的安全に移動することができます。筆者は、基本的にタクシーを利用しました。タクシーを利用する場合は、ホテルのスタッフに依頼して予約してもらうと、法外な値段を取られずにすみます。
プライベートタクシーの注意点
キューバでは公式のタクシー以外にも、個人が運営するプライベートタクシーがあります。料金交渉が必要ですが、筆者の場合は、間にホテルを挟み、ホテルの人に交渉してもらったため、比較的安価に乗ることができました。
ただし、キューバの公式以外のタクシーの場合、普段はタクシードライバーではない人が運転していることもあり、目的地まで迷いながら進んだり、値段交渉時には話していなかったチップを要求してきたりすることもあります。
また、公式のドライバーではないため、途中で警察に捕まると、責任をとってくれないとの話も聞きました。一方、プライベートでドライバーをしている場合でも、公式タクシーと同様に黄色いタクシーを運転している人は安全でした。(場合によるので、注意は必要ですが)できる限り、公式の黄色いタクシーに乗ることをおすすめします。
現地の人とのコミュニケーション

現地の人々は基本的にスペイン語しか話さないため、できるだけ安く旅したい場合や、値段交渉したい場合にはスペイン語が必要です。筆者はスペイン語ができないため、英語が話せる人と英語でコミュニケーションを取りました。また、旅先で出会ったスペイン語ができる観光客に助けてもらうこともありました。
観光地であれば、英語が通じる場所も多いため、特に不便に感じることはありませんでした。
まとめ

キューバは、日本と異なる点が多く「行ってみないと分からないこと」が多い国です。旅の途中に、インフラの整備状態や物資不足を痛感する瞬間も多々ありました。キューバペソではなく、USドルが多用できる点も、他の国とは異なる独特な点です。
事前にしっかりと準備をすれば、安全に過ごせるため、今回紹介した注意点を押さえてキューバ旅行を楽しんでくださいね!