こんにちは、グラフィックレコーダーのあかりんです!
会議や講演を絵や図で整理するグラレコことグラフィックレコーディング。
今回のテーマは「徹底比較!紙とiPadの違い」です。
- グラレコにはiPadが必要?
- 紙とiPadの違いや使い分けはどうする?
- 紙とiPad、それぞれの特徴を活かしたグラレコとは?
この記事では上のような内容を中心に、
紙でのグラレコを1年半、iPadでのグラレコを1年ほど実施してみた経験を踏まえて、お伝えしていきます。
この記事のおすすめの読者
- グラレコ用のiPadを買うか悩んでいる
- iPadでのグラレコにも挑戦してみたい
- 紙とiPadのメリット・デメリットが知りたい
iPadで描くグラレコの良さ
iPadで描かれたグラレコを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?
ここではiPadのグラレコのメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
- 文字のサイズや絵のサイズを揃えやすい
- 修正が簡単
- 色を重ねてもにじまない
- 様々な種類の色やペンが使える
- 簡単にタイムラプスが作成される
- 持ち運びが楽
- 完成後、SNSでシェアしやすい
- データを保存しやすい
デメリット
- 画面が小さい
- 紙に描いている肌触りが少ない
- 画面を見続けるので、目が疲れることがある
- 充電が必要
- 臨場感が少ない
- 高いので購入にハードルがある
持ち運びや修正のしやすさが主なメリットです。反対に、充電が必要だったり画面を見続けることに抵抗がある方は紙の方が良い場合もあるかと思います。
私は2021年モデルのiPad Proの11インチモデルを利用しています。
紙で描くグラレコの良さ
紙の良さはなんといっても手軽さ!グラレコと聴いて、大人数の場で模造紙やホワイトボードに描くグラレコを想像される方もいるのではないでしょうか?
ここでは紙のグラレコのメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
- 紙のサイズを自由に選ぶことができる
- 大人数の場で「みんなが見ること」を目的として作成できる
- 「描いている」手触り感がある
- 好きなペンやノートを使える
- デジタルデトックスになる
- 臨場感がある
- 思い切り描く練習になる
- 紙とペンさえあれば手軽にはじめられる
デメリット
- 文字や絵のサイズを揃えずらい
- 修正しずらい
- 数種類のペンを使うと色がにじむことがある
- 1枚の紙におさめるのが難しい
- 紙やペンを持ちあるく必要がある
- 完成後、シェアするために綺麗に写真をとる必要がある
- データを保存しずらい
主に手触り感や臨場感を楽しめるのがメリットです。一方、修正のしづらさや使える色や機能はiPadに比べると劣ってしまいます。
iPadで描くグラレコにおすすめのシーン
ここまで、iPadと紙のメリットとデメリットの比較をしてきました。
ここからは、それぞれのメリットとデメリットを踏まえて、おすすめのシーンをご紹介します。
オンラインでの講義
zoomやyoutubeでの配信など、オンラインで行われる講義はiPadからも参加しながら作成できるのでおすすめです。上級者向けのテクニックとして、配信画面のスクリーンショットを取り、iPadで作成するグラレコのレイヤーの下に持っていき、テーマになるカラーをスクリーンショットから抽出する、といったことも可能です。
また、すぐに画面共有できることもメリットの1つです。オンラインで参加されている他の参加者の方や講師の方に向けて、画面を共有しながら、リアルタイムでグラレコをすることが可能です。講義の終わりには、完成したグラレコを共有しながら参加者で振り返ったり、感想を言い合えるのも良いですね。
後から修正可能な講演
グラレコをお仕事で依頼される場合は、他の参加者に共有する前に依頼者の方にグラレコの内容を確認いただく場合があります。リアルタイムでは追いつけなかった表現や誤字脱字をしっかり確認し、修正してからアップロードする場合には、修正が簡単なiPadが最適です。
また、絵や文字のサイズも簡単に修正可能なため、修正を加えることで完成度の高いものを共有しやすいですね。一方で、参加者が対面で集まる場や、その場で描いてすぐに手渡したい場合などには不向きです。
iPadさえあれば、ペンや紙を持ち歩いていなくても、どこでも描けるのが良いですね。
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対面で行われる講演・集会
大きな会場など1つの場所に集まって行われる講演や集会は、大きな模造紙にグラレコすると臨場感があります。講師の方は話しながら、グラレコが完成していくのを見ることができますし、遅れて参加した方も話の流れに追いつきやすいのが特徴的です。
また、講演後にはその場に集まって感想を述べ合ったり、作成されたグラレコに書き込むことで参加者同士のコミュニケーションが活性化するきっかけにもなります。
一方で、高い完成度が求められる場合やオンライン上での共有が必要な場合は、写真を撮ったりスキャンする手間が発生してしまいます。
相手に手渡したい場合
会社でのミーティングや、誰かに説明したい時など、完成度よりもスピード感や手渡せることが大切な場面では紙が最適です。手渡された方もそれを見ながら作業ができ、一緒に描き込みながら認識をそろえることもできます。また小さいお子さんがいる方の場合、お子さんの話を聴きながらグラレコを作成し、気持ちに寄り添うといった場合にも紙が有効です。
実際に紙に触れられること、人の目に触れやすいことが大きなメリットです。
一人ではなく複数人で一緒に書き込めることも紙の良さです。
紙でのグラレコのポイントはコチラの記事で紹介しています。
グラレコ用のiPadを買うか迷ったら
ここまで、グラレコにおけるiPadと紙を比較してきました。
iPadは便利な一方で高価なため、購入には勇気が必要だと思います。そこで、迷った際の決め手になるポイント3つをご紹介します。購入の意思決定の際に参考になればと思います。
ポイントその1:まずは紙ではじめる
はじめは紙で描いてみる、ということをおすすめします。
iPadと紙では、完成度や修正のしずらさを踏まえると「紙」の方が難易度が高いです。そのため、紙でグラレコに挑戦し、今後も続けたいと思った場合にiPadを購入すれば、「iPadを買って結局使わなかった」というリスクを避けられるかと思います。
また、「iPadが欲しい!」と思ったタイミングをメモしておけば、より具体的にiPadを使ってグラレコするイメージが湧くので、購入時の判断材料になるかと思います。
ポイントその2:iPadで実際に描いてみる
iPadを持っている友達や知人にお願いして、実際に描いてみることをおすすめします。慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、どのような機能が使えるのか、描き心地はどうかなど実際に触れてみることが1番です。ちなみに、iPadを実際に購入する際や機種で迷った際も店頭で実際に描いてみることを強くおすすめします。私自身は、当初iPad Airを購入予定でしたが、実際に描き心地を確認し、最終的にはiPad Proを購入しました。
ポイントその3:iPadを購入するための目標を設定する
「3ヶ月続いたらiPadを購入する」「時給1000円稼げるようになったらiPadを購入する」「100枚描いたら買う!」など、グラレコにおける目標を設定するのもおすすめです。グラレコのモチベーションにもなりますし、ご褒美としてiPadを手に入れると喜びが大きく達成感もあります。私もグラレコでお金を稼げるようになり、iPadの元をとれるという確信が持てるようになってから購入に踏み切りました。
まとめ
iPadと紙それぞれにメリット・デメリットや、適している場面があります。
グラレコはiPadがなくても簡単に始められますが、iPadがあることで、より幅広い状況への対応が可能です。そのため、ご自身がどのような場面で、どのような目的でグラレコしたいのかを考えることが大切です。状況に応じて使い分けることもおすすめです。
iPad、紙、それぞれの良さを活かしたグラレコを楽しめますように!
初心者向けグラレコの始め方は、コチラでご紹介しています!