「副業をしたいけれど、後悔したくない」
「副業を始める前に、事前にわかるリスクは回避したい」
「周りに副業している人が増えてきて、自分も何かしたいけれど不安」
そんな悩みを抱えていませんか?
本記事では新卒から4年間、会社員をしながら副業を続けている筆者(@suki2sunao2)が副業をして後悔したこととその対策を解説します。
- 実際に副業して後悔したこと
- 副業で注意するべきこと
- 副業をはじめる前に知りたかったこと
副業は面倒?
みんな不安を抱えている
株式会社リクルートによる兼業・副業に関する動向調査データ集2022では約5人に1人が「希望する仕事内容を見つけるのが難しかった」と回答しています。
新しいことを始めるのは、それだけでも勇気が必要です。周囲や会社に副業をしている人がいないと、何から始めて良いかわからず不安になりますよね。また、相談しにくい職場環境だと余計に始めづらいかと思います。
副業で難しいこと
副業をしている人が増えている一方で、悩みを抱えている人も少なくありません。兼業・副業に関する動向調査データ集2022では30%以上の人が「休日などの休息時間が減少する」と回答しています。筆者も時間管理を誤って後悔したことがあります。
よくある副業の悩み
- 本業とバランスのとり方が難しい
- 自分に合うサイトや仕事の見つけ方がわからない
- 契約手続きや仕事内容のすり合わせってどうするの?
- 平均的な時給や価格の設定方法が知りたい
どんな副業がいいの?
結論、自分が副業に求めることによって、適している職種は変わります。お金を稼ぐことが目的であれば、稼げる必要があり、趣味を生かしたいのであれば、そのような職種を選ぶ必要があります。
ちなみに、兼業・副業に関する動向調査データ集2022によると半分以上の人が「兼業・副業の内容は、主たる職業の仕事内容とまったく関係がない」と回答しています。筆者も本業とは全く異なる職種で副業しています!
副業をするための便利な情報
どんな副業があるのかを知るために、参考になりそうなサイトを集めました。特にやってみたいことが思いつかない場合は、まず調べることから初めてみるのが良いでしょう。何もしないより、少しでも行動することが大切です。
職種を調べる上で便利なサイト
- 初期費用をかけずに副業をはじめるなら「Saleshub」
- 複数の職種から選べるフリーランスワーカー.jp
- とりあえず登録しておくべき!ココナラ
- 未経験からでもできるイラストのお仕事【お絵かきクリエイター起業】
- 副業動画クリエイターへの最短ルート【ムークリ(MOOCRES)】
失敗しないために
不安があることは事実ですが、まだ見ぬ失敗を恐れて、副業しないのはもったいないです。事前に知っておくことで、防げる失敗がほとんどですし、知っておくことだけで不安が解消されることが多いです。
次項からご紹介するリアルな失敗談が、みなさまの成功につながればと思います。
時間管理で後悔した
納期が短い仕事を請け負った
納期が2、3日しかない仕事を請け負い、苦い経験をしました。土日であれば問題ないかもしれませんが、本業もある平日に、納期が短い仕事を請け負ったことで、睡眠時間と心の余裕を削る羽目になりました。副業だからこそ、スケジュールに余裕を持たせることが重要です。
本業の繁忙期とかぶった
副業でやりたい仕事と、本業の繁忙期がかぶり、泣く泣く本業を優先したことがあります。副業という位置づけのため、致し方ないですが、より柔軟に働き方を選びたいと思うきっかけになりました。また、本業の繁忙期に、副業の仕事を請け負ってしまい、精神的に余裕がなくなることもありました。
必要以上に時間をかけすぎた
時間をかけるべきところと、かけるべきではないところの見極めが上手くできず、あまり意味のない時間を過ごしてしまいました。例えば、ブログを書く際に、細かいサイトのデザインや設定にばかり時間をかけてしまい、本来時間をかけるべき「記事を書く」作業に使う時間が減ってしまうことがありました。
副業は、良くも悪くも「コアタイム」や「残業」という概念がないため、効率を無視して作業しがちです。限られた時間を有意義に使うために、本当に時間をかけたい作業は何かを見極めることが重要です。
副業の内容で後悔した
1つの稼ぎ方に固執した
筆者が、はじめて個人でお金を稼げた手段が、グラフィックレコーディング(通称グラレコ)でした。そのため、グラレコで稼ぐことばかりを考えており、グラレコから別の職種へ発展させることを考えていませんでした。
1つの職種のスペシャリストを目指す場合は、1つを極めても良いと思いますが、筆者の場合は、複数の稼ぎ方をすることに面白みを感じるタイプなので、職種を増やしたり、別のものと掛け合わせることも視野に入れるべきだったなと思います。
複数の業務を掛け合わせるほうが、提供できる価値も高まり、単価も上がりやすくなるので、1つに絞り切らないことをおすすめします。
掛け合わせるスキルの例
- カメラマン×ライター
- コーチング×グラレコ
- 動画編集×SNS運用
- イラスト×PR
顧客が個人のみだった
早い段階から、個人だけではなく、企業や地方行政などと仕事ができたら良かったなと後悔しています。個人と企業、それぞれに良さはありますが、企業のほうが大きな案件につながることが多いです。
はじめから企業案件を獲得するのは難しくても、企業の目に触れるようなクラウドソーシングに登録しておくことは可能です。ポートフォリオや実績を作成しておくことで、企業からの仕事をもらいやすくなります。
早い段階から、個人だけではなく、企業とも仕事をすることを見据えた動き方や準備ができると良かったなと思います。
楽しくない業務を請け負った
せっかくの副業なのに、興味がない業務を請け負ってしまったことがあります。スキルや実績に直結する場合など、意味のある業務であれば、楽しくなくても挑戦する価値はあると思いますが、断れないことが理由で適当に受けてしまう仕事は、依頼者にとっても良くないです。
どんな副業だと納得感が持てるのか、満足できるのか、持続的に取り組めるのかを考えて置けると悩まずにすみます。大切なのは、自身が副業に求めたいものをしっかり認識しておくことです。
お金の稼ぎ方で後悔した
そもそも稼ぎ方を知らなかった
スキルはあっても、どう仕事にすればよいか分かりませんでした。
例えば「文章を書く」というスキル1つをとっても、ブログ、ライター、インタビュー、文字起こしなどがあります。さらに、ブログ1つをとっても、広告収入・アフィリエイト・自身のサービス購入につなげるなど、様々な稼ぎ方があります。
筆者の場合は「絵を描く」というスキルを通して、ロゴの作成、SNSアイコンの作成、応援Tシャツの作成、グラフィックレコーディング、グラフィックコーチング、など、複数の方法で収入を得ています。
相場が分からず低賃金で働いた
筆者はグラレコで副業をはじめたのですが、まだまだマイナーな領域であるため、周囲で同じような稼ぎ方をしている人がいませんでした。その結果、相場があまり分からない状態で、本来の相場の価格の10分の1から3分の1適度の価格で働いていました。
相場がわかった上で、低価格にするなら良いですが、そもそも知らない状態は避けたいですよね。
また、低い価格で提供し続けることで、市場全体の価値が下がってしまうリスクもあります。関わる業界の価値を下げないためにも、適切な価格となっているか、相場を確認することは重要です。
価格を上げづらかった
時給や作品の価格を上げるのに苦労しました。最も苦労したのは、価格を上げることに対する心理的ハードルを超えることです。
「高いと思われたらどうしよう」「誰も買ってくれなかったらどうしよう」と不安で、なかなか価格を上げることができませんでした。その結果、工数に見合わない額しか得られず、疲弊してしまうという負のループに陥りました。
やらずに後悔した
情報を収集を怠った
特に個人で働く場合、会社で働くこととは違って、自然と情報が入ってくるわけではありません。そのため、自分から積極的に情報を収集することが大切です。相場、稼ぎ方、同じ職種の人、など、知っておくだけで得することも多いですよ。
情報収集においては、SNSで同業の人をフォローしたり、フリーランスのコミュニティに入ることをおすすめします!情報だけではなく、悩みや本音なども共有できて心強いですよ。
社会人向けおすすめコミュニティは【厳選】社会人サークルは怖い?20代OLが選ぶ入って良かった社会人コミュニティ・サークル5選!をご覧ください!
目標を立てなかった
目標がないと、目の前のことに固執して、無駄な時間を過ごしてしまうことが多かったです。目標を立てるようになってからは、やるべきことや、何に時間をかけるべきかが明確になりました。
仮で良いので目標を立てると、動きやすくなりますよ。筆者の場合は、1年間で稼ぎたい金額と作成したい記事数や作品数を目標に設定しました。具体的な数値を目標とすることで、達成度合いを測りやすくなるのでおすすめです。
発信をサボった
「自分は何ができるのか、何をしたのか」の発信を、もっとしておけばよかったと後悔しています。やっていることやできることを発信しない限りは、知ってもらうことさえできません。発信を続けることで、すぐには仕事に繋がらなくても、何をしている人なのかの認識を持ってもらうことはできます。
実際に発信した結果、得られたこと
- 知り合いの知り合いから仕事をもらえた
- 薄い関係性の相手からも仕事をもらえた
- 何をしている人なのか認識してもらえるようになった
- 企業から仕事のご依頼があった
後悔しないために
仲間を見つける
副業をしている人、始めたい職種で既に稼げている人、副業を始めようとしている人、などとにかく仲間を見つけることが大切です。同じ職種の人にとどまらず、別の職種で副業をしている人や、これから始めようとしている人とつながることで、小さい悩みも相談しやすくなりますよ。
筆者は「複数の仕事で生きていく」をモットーに掲げるスラッシュワーカーズに入ることでモチベーションが保ちやすくなりました。
体験談は「複業のロールモデルを見つけて「会社員、グラレコ、ヨガ、ブログ」のスラッシュワークを実現」からご覧いただけます。
顧客層を見つめ直す
副業を始めようとしている職種、また、すでに始めている職種において、多様な顧客層にアプローチできることが重要です。個人だけではなく、企業や行政と仕事ができないか、個人であっても、ターゲットを別で設定できないか、などを検討することで、副業の幅を広げることが可能です。
顧客層を見直した結果、あえて絞ってアプローチしたいという結論になることもあります。どのような結論になったとしても、理想の副業状態に近づけるよう、定期的に振り返ることに意味があります。
副業の目的を見直す
そもそも副業を何のためにしているのか、を認識しておくことが重要です。目的によって、副業への取り組み方や、やるべきことが変わります。目的が曖昧な状態でダラダラ続けると、ただただ労働時間が増えてしんどい思いをすることになりかねません。
使える質問まとめ
- どんな働き方に憧れる?
- どんな生活スタイルが理想?
- 人生において何を大切にしたい?
- 働き方を自由に選べるとしたら、何が理想?
せっかく、時間やエネルギーを使うのなら、やりがいを持って満足できる人生を送ることにつながるといいですよね。
まとめ
本記事では、実体験を元に、副業で後悔したこととその対策をご紹介してきました。特に重要なポイントをまとめました。
- 副業の目的を明確にして、目的に基づいて行動する
- 相談できる仲間を見つける
- 楽しく継続できる工夫を続ける
みなさまの副業ライフがより良いものになりますように~!